ひろぴー式MT4チャート解説・調整波トレード
ローソク足トレードを参考に、移動平均線を付けて調整相場を狙ってみよう。ひろぴー氏オリジナルの「ひろぴー式MT4チャート」を使った調整波トレードを動画で解説。
ひろぴー式MT4チャート解説動画
ひろぴー流MT4裁量取引セミナー第2回「ローソク足トレードとダウ理論」の延長・ステップ2のお話です。まだ見ていない方は、そちらを先にご覧いただいてからこちらを視聴いただくと、より理解が深まります。
ローソク足トレードを参考に、移動平均線をつけて調整相場を狙ってみよう、という内容です。
- セミナー資料(PDF)
- ひろぴー式MT4チャート解説(移動平均線+RCI)(PDF:624KB)
「ひろぴー式MT4チャート」は、複数の移動平均線とRCIを組み合わせたトレーダー・ひろぴー氏オリジナルのチャート設定です。
ひろぴー式MT4チャートは、FXTF MT4では定型チャート「FXTF_hiropi」を使うと簡単にチャートに表示することができるので、定型チャートの利用がおすすめです。
◎ひろぴー式MT4チャート設定方法
定型チャートを利用せずに一から設定する方法です。※MT4のスマホアプリで解説しています。
スマホ MT4を設定(FXTF公式ブログ 2016年1月8日)
スマホ用MT4でテクニカル設定方法①(FXTF公式ブログ 2016年1月12日)
スマホ用MT4でテクニカル設定方法②(FXTF公式ブログ 2016年1月14日)
ひろぴー式MT4チャートの構成(移動平均線)
ひろぴー式MT4チャートは複数の移動平均線とRCIの組み合わせのテクニカルチャートです。
そのうち、移動平均線は次の6つの移動平均線で構成されます。
①DMA3×3(黒)・・期間3、表示移動3、種別:Simple(単純移動平均)
②DMA25×5(緑)・・期間25、表示移動5、種別:Simple(単純移動平均)
※DMA=Displaced Moving Average(シフトした・ずらした移動平均線)
③EMA62(ピンク)・・期間62、種別:Exponential(指数移動平均)
④EMA144(黄)・・期間144、種別:Exponential(指数移動平均)
※EMA=Exponential Moving Average(指数移動平均線)
⑤SMA200(オレンジ)・・期間200、種別:Simple(単純移動平均)
⑥SMA800(薄緑)・・期間800、種別:Simple(単純移動平均)
※SMA=Simple Moving Average(単純移動平均線)
EMA62,EMA144,SMA200がFXトレードの基本
「調整相場」(=大きなトレンドが発生した後に深めの戻りや押し目を形状するところ)がトレードの定石であり、EMA62,EMA144,SMA200がより初心者向けで、トレードの基本的な要素が詰まっていると言えます。
誰が最後にババを引くのか?(4分05秒~)
下落トレンドのチャートを例に説明。誰が最後にババを引くのでしょうか?
下落トレンドのチャートを見ながら、市場参加者が相場に入る箇所を想像してみましょう。
①ピンク:第1グループ
プロの上手い方はこの位置で打診売りをしますが、ほとんどの人はここでは参加できないでしょう。
②ピンク:第2グループ
サポートラインのブレイクをとらえて、徐々に売りが増えていきます。第1グループの参加者も、戻り売りのポイントで追加のポジションを入れていきます。
③ピンク:第3グループ
しっかりとしたトレンドが発生した後。その後の深い戻りを待とうという人が世界中から出てきます。プロ以外からも、世界中から売りポジションが入ってくるため、相場は更に下落していきます。
⇒ひとつのトレンドに3回のエントリーチャンスがあったことを見つけてから、その後どう動くか想像してみましょう。
一番最後に遅れたプレイヤー
下落トレンドの底のポイントでは、第1、第2、第3グループが売りポジションを保有。全員が含み益で喜んでいる状態です。仮に第1グループの①ピンクの箇所から3円(300pips)の評価利益が出ているとします。
④グリーン:今までのトレンドには無い深い戻りが発生
その後、今までのトレンドには無い深い戻りが発生。9割方は利食いに失敗している状態です。
第3グループはほぼ含み益をなくしています。
第2グループは半分含み益をなくしています。
第1グループは1/3含み益をなくしている+追加の売りポジションを考えると、半分含み益をなくしている状態です。
⇒下落トレンドの相場参加者全員が悔しい思いをしている状態
④グリーン:第4グループ
一番最後に遅れたプレイヤーが、深い戻りが来たと思ってここで売る=ババを引くタイミング
⇒その後、市場のポジションが調整でより深く戻ることになります。
調整波が発生。「ダウ理論」(9分50秒~)

⇒拮抗すると、真横に動くレンジ相場ができます。
逆張りトレーダーが参戦
相場が拮抗し始めると、逆張りトレーダーという新たな層が参戦し、より相場が拮抗していきます。
視覚的に戻り売りの時間が長ければ長いほど、新規のプレイヤーが入ってきます。そしてそのようなプレイヤーは、リスクリワードの小さい短期トレーダーが多い傾向があります。
ブレイク⇒調整波発生
そしてブレイクすると、乗り遅れプレーヤー・逃げ遅れプレーヤーの損切りが図の水平ラインに集中し始めます。これを抜けると、調整波のトレードが発生し始めます。これが「ダウ理論」です。

ひろぴー氏が始めてトレードで大成功した思い出のチャート(12分29秒~)
ひろぴー氏が初めてトレードで大成功した思い出深いチャートとは?
⇒ひろぴー流MT4裁量取引セミナー第3回「スイングトレードの基本」
で紹介したチャートを改めてみてみます。

実はこのときも、ダウ理論の調整波トレードで成功していました。

初めて週足トレードで大成功したときも、調整相場で利益を取っていました。
◆調整波ではなぜ利益を取りやすいのか?
市場参加者が一斉に逃げるとき、逆転するとき、連鎖してトレンドが進みます。
ストップロスなので、戻り押し目が浅かろうと心理的に逃げたい気持ちが優先され、ウェーブが緩くなり、そちらの方向にトレンドが発生します。そのため調整波はトレードしやすい相場になる傾向があります。
チャートを見ると、下降トレンドではウェーブがあるのに、調整相場はウェーブが無くずるずる進んでいます。
下手なウェーブで利食いに失敗したりする可能性が落ちるので、調整波の方向にポジションを持ったトレーダーは楽にトレードができます。これが、初心者の方に調整波トレードを推奨したい理由です。
推進波と調整波(15分08秒~)
・推進波の戻り=調整波
推進波の戻りが発生し、反転の兆しかを模索して、疑わしいポイントからテクニカル分析を始めてエントリーしましょう。

このあと紹介するテクニカルは、このトレンドを取るための、さらに良いポイントでトレードするためのプランです。
調整波ではやさしいトレンドが発生している可能性が高く、トレードの基本と考えます。そのトレンドをテクニカル分析を使ってより良いポイントでとるのが、EMA62・EMA144・SMA200(+参考としてSMA800)です。
調整波トレード。テクニカルの特徴(16分55秒~)
推進波の戻り=調整波が発生するときに、そのトレンドを良いポイントでとるためのテクニカルとしてEMA62・EMA144・SMA200を紹介しました。
DMA25×5(緑)⇒EMA62(ピンク)⇒EMA144(黄)⇒SMA200(オレンジ)と次々タッチしていくのが基本トレードです。
一回目の戻りではDMA25×5が戻りのレジスタンスラインになり、2回目のタッチで深い戻りが発生しました。一回目で深い戻りはきませんが、それが二回三回続くとチャンスです。このチャートでは、2回目のトライで抜けていきました(EURGBP)
DMA25×5を超えてから、EMA62、EMA144、SMA200のそれぞれの移動平均線近辺を目指し、収束しやすい傾向がり、これが利食いの目処になります。
大きく下落していたローソク足で、戻りが深いとDMA25×5⇒EMA62と上昇し、もっと戻りが深いとEMA144⇒SMA200へと上昇していきます。
中でも最もイージーに取れると思うポイントは、DMA25×5からEMA62にタッチしに行く間が、調整波トレードでは最もやりやすいトレードです。市場参加者のポジションが傾いているときは、弾けたときはトレードしやすくなります。戻りも浅く、安心してポジションをホールドできます。
DMA25×5がサポートラインとしてワークした例(21分28秒~)
1回目の戻りではじかれ、2回目の戻りでもはじかれて、3回目の戻りでDMA25×5をブレイクしました。ブレイクすると、これまでのレジスタンスラインがサポートラインとして機能します。
DMA25×5をブレイクしたあと、EMA62でサポートされずに下落しましたが、やはりDMA25×5でサポートされて上昇していきました。

ローソク足をしっかり見て、市場参加者がどうエントリーして、どのあたりでポジションを持って、どこで悔しがっていたり、どこで利食いしたりどこで逃げだすのかを想像した上でテクニカル移動平均線を4, 5本のせるだけで、より明確に相手と逆のポイントをついていくベストなタイミングを狙うことが出来るようになります。
移動平均線、一目均衡表、ボリンジャーバンドなど、このシグナルが出たから、「テクニカルがこうなったから」こうする、という勘違いをしている人が多いですが、そうではなく相手を見据えて、相手を倒しに行くための武器をとったのがテクニカルと理解しましょう。
中でももっとも推奨しているのがこの移動平均線(DMA25×5、EMA62、EMA144、SMA200)です。
RCIを有効活用しよう(25分01秒~)
RCIは、短期・中期・長期を同時に反映できる、珍しいオシレーターです。
FXTF MT4では、RCIが正式にデフォルト設定として採用されました。MT4を扱っている業者はRCIが初期設定ではなく、FXTFだけで利用が出来ます(セミナー収録時点)。
◆ひろぴー式MT4チャートのRCI
※定型チャート「FXTF_hiropi」(ひろぴー式MT4チャート)は、移動平均線+RCIを組み合わせたテクニカルチャートです。
①黄緑色:RCI9 (短期)
②水色:RCI26 (中期) ※エース指標
③橙色:RCI52 (長期)
RCI9:短期的には、ストキャスティクス的なきびきびした動きをします。遅いほうの線に連動するような動きをします。
RCI26:中期線は、RSI9か14くらいに似た動きです。
RCI52:長期的には、マックディー(MACD)の一番遅い方の足に似たようなのんびりした動きをします。
⇒ひろぴー式MT4チャートでは、RCI26を一番重視します!
RCIのエントリータイミング

◆水色:RCI26(中期)
RCI26は、上下の向きと、プラス・マイナス圏どちらで推移しているか、真ん中の0線より上か、下かを見ます。
プラス圏に上昇してきたRCI26は、オーバーシュートする(成熟しはじめる)相場の入り口あたりに推移します。これが80 90%と上るとかなり強烈なトレンドを生み出していることがあります。入り口と成熟していく過程でポジションを追加するような使い方をすることが多いです。
◆橙色:RCI52(長期)
RCI52は、オーバーシュートした後、+-80,90%のゾーンを脱した後のポイントを見ていることが多いです。
反転のタイミングは、RCI52がボトムで張り付いた後、-80を脱してきたときは注意。相場がしっかり成熟しきって、ポジションがはじけます、というタイミングです。下落して、下攻めしきってレンジ相場となったところで、RCIが先に感じ取って上がってきてくれています。こういうタイミングでブレイクして、損切りを巻き込んでどーんといくという流れが予測できます。
RCI26とRCI52が重なっているときは強いパターンです。どちらかしかないならRCI26を優先することをおすすめします。
◆黄緑:RCI9(短期)
エントリータイミングを模索する上でRCI9が都合のいい位置にいると嬉しいな、程度の感覚で参考にします。
RCI9が深く押してカクンと上を向いたタイミングだったら、大陽線を作っていることが多い。そのようなタイミングで追加のポジションを入れていくという感覚で使います。
ローソク足トレードをイメージして、テクニカルは後付け(32分19秒~)
ローソク足だけでもトレードは可能です。その前提で、移動平均線+オシレーターをつけて、磐石な体制でトレードに臨めるようになります。
ローソク足だけでブレイクするタイミングをとらえることはできますが、DMAでブレイクの前のタイミングを取ることができるようになり、さらにRCIがエントリーをサポートしてくれます。ここまで条件が揃っていたらいくしかない。逆に、ここまで条件が揃っていて失敗なのであれば、潔く損切りできるでしょう。
7-8割りがた条件がそろっていたら、1万通貨のところ6000通貨でトレードするなど、確率が落ちているならリスクを落とすなどしてさじ加減する癖をつけてください。
テクニカルばかり見るとローソク足がおろそかになります。まっさらなローソク足をみる癖もつけてください。(参考:第2回「ローソク足トレードとダウ理論」)
おまけ:SMA800線を表示させている理由
200期間線は株でもFXでも色々な相場でよく意識されるものです。
ひろぴーは営業中・外出中ではスマホでしかトレードできないので、スマホ一台だけで、ぱっとみて切り替えずに違う時間足の200本線を見るために、重要な移動平均線がどの位置にあるのかを見るために使ったのがSMA800です。

ひろぴープロフィール
![]() |
サラリーマン兼業トレーダーとしてFX界でも話題のひろぴーさん。最近では、脱サラしFXトレードへ専念する為に「専業トレーダー」へ転身。 スイングトレードを得意とし、FXを副業として無理せず稼げるトレード方法を日々研究されているトレーダー。 株やオプション、FXを中心にして資産を運用中。ザイFX・みんなの外為など多数記事執筆歴あり。 MT4をメイン取引ツールとしている。 ひろぴーの読むFX:http://fxhiropi13.com/ ひろぴーTwitter:https://twitter.com/hiropi_fx |
【関連】ひろぴー流MT4裁量取引セミナー
【ゴールデンウェイ・ジャパン主催のセミナーについて】
本コンテンツにて紹介するセミナーは、ゴールデンウェイ・ジャパンが主催するセミナーです。本セミナーでは、ご参加頂いたお客様に店頭デリバティブ取引の紹介、説明をさせていただきますので、あらかじめご了承下さい。また本セミナーは、投資判断の参考となる情報の提供を目的として開催するもので、投資方針や時期選択などの最終決定はご自身で判断されますよう、お願い致します。
- 関連ページ
- インディケータ・ツール
- MT4トップに戻る