Strategy Builder Pro

山中康司プロフィール画像
前回はMT4の周辺ツールとして「EA Backtest Analyzer」を紹介しました。このツール自体は、前回紹介したモラニス社(カナダ)が提供している「Strategy Builder Pro」に付属しているツールです。7月3日の「トレードパーティー」メタファンのコーナーでは、「Strategy Builder Pro」について簡単に紹介しましたので、今回のブログでは「Strategy Builder Pro」の機能と何が出来るのかについてを書いていきます。

Strategy Builder Proとは

簡単に言ってしまうとMQLの習得なしにEAを作成しようという意欲的なツールで、MT4を普段使い慣れている方ならかなり短い時間で自分の考えているストラテジをEAに落とし込むことが出来るかなり意欲的なMT4周辺ツールと言えます。

製品にはスタンダード版(70ドル)とプロ版(150ドル)の2種類がありますが、スタンダード版でも通常のEA作成機能は一通りそろっています。プロ版では前回紹介した「EA Backtest Analyzer」が付属していることと、追加機能として「Strategy Builder」ブロックの利用、ex4だけでなくmq4を出力できるため、ソースコードを見て一部修正も可能なこと、商用利用(作成したEAの販売)が可能なことといった点があげられます。

スタンダード版でも十分ではありますが、前回紹介した「EA Backtest Analyzer」はなかなか使い出がありますし、後ほど見ていただく「Strategy Builder」ブロックを使えるという点で2倍の金額を払う価値は十分にあります。同種の他のソフトに比べても機能は最も優れていて、それでいて最も安いのではないかと思います。

Strategy Builderでストラテジの作成

ここでは、当コラムの第6回(2017年3月21日)で取り上げた「2本の移動平均線のクロス」を更に簡略化し、5期間と21期間のゴールデンクロスで買いというEAを作成してみましょう。

第6回のコラムでも書きましたが、ゴールデンクロスは以下のような表現で書くことが出来ます。
「2本前の短期移動平均線 < 2本前の長期移動平均線」
かつ(AND)
「1本前の短期移動平均線 ≧ 1本前の長期移動平均線」
の条件が整ったら「買い」

これをスクラッチでEAに書くのは結構大変な作業なのですが、Strategy Builderを使えば以下のように簡単なブロックを並べる作業だけで完成させることが可能です。
20170711_1_画像

上のブロック図では左側にゴールデンクロス、右側にデッドクロスを配置してありますが、左側のピンクのラインマーカーで示した部分こそが、先ほど書いた文章そのものです。

参考までに2つのブロックの中は以下のようになっています。

左側のブロック
20170711_2_画像

右側のブロック
20170711_3_画像

MT4の移動平均線(Moving Average)のプロパティでよく見る項目ですから、特に説明は不要だと思います。一番上の部分で左側が「<」と短期線が長期線の下にあることを指示し、右側が「≧」と短期線が長期線の上にあることを指示しています。右側のvariable(変数)設定を行えば、定数を変数に変えることで最適化にも対応します。簡単そうですよね。実際にとても簡単に作れてしまいます。

家(HOME)のブロックの中には、EA動作のための設定(実際の売買でなくアラートを送るだけ、決められた時間のみでの取引、等の詳細設定)が行えます、BUYのブロックの中には金額と仕切りの設定、ENDは特に何もありません。これらを線で繋いで最後にEAにするというメニュー選択すれば既にEAが出来上がっています。

Strategy Builderブロック

これは最新のv3.2 proから搭載された機能で、上記のようなストラテジのロジックを絵を描くことで示すブロックです。

先ほどのブロック図は以下のように簡素になります。ピンクのラインマーカーで示した3つのブロック(TA+、AND、TA+)が、緑のラインマーカーで示したSBブロックひとつになっているわけです。
20170711_4_画像

SBアイコンの中はどうなっているのでしょうか。見てみましょう。
20170711_5_画像

これだけです。青いラインに5期間移動平均と指定し、黒いラインに21期間移動平均と指定し、2本のラインをゴールデンクロスさせるだけです。

このStrategy Builderブロックには上の部分にローソク足をドラッグ&ドロップして、ローソク足の形状によるストラテジを作成したり、ローソク足の上に移動平均線のようなオーバーレイするタイプのテクニカル指標を表示させたり、さらに今回は下の部分に移動平均線を表示しましたが、ここにRSIのようなサブチャート系のテクニカル指標を表示させたりと4期間前から1期間前までに様々な条件設定をすることで、かなり柔軟なEAの設計を行うことが可能です。

まずはトライアルを

読んでいるだけだと簡単そうだが、実際に使ってみると・・、という不安もほぼありません。MT4のプロパティがわかっていて、わずかの英語力と、ストラテジを作成する国語力さえあれば大丈夫です。この最後の国語力こそが最重要なポイントではないでしょうか。

アセンダントのサイトにも簡単な動画や、日本語マニュアル(Strategy Builderブロック以外の主要パート)が用意してありますので、併せて参考にしてみてください。MT4周辺ツールの中では、今までで一番すごいと思ったツールなので、ボランティアで参考資料を作成したのですが、日本で利用されている方は100人もいないのではないかと思います。
左側の列にはMT4のレポートにあるような項目が並んでいます。上の円グラフを見ると買いの取引の利益は47.3%と負け越しているのに対して、売りの取引の利益は58.6%と勝ち越しています。売りだけで取引を行うのもひとつの考え方であるということがわかります。

MOLANIS STRATEGY BUILDERユーザーズマニュアル(PDF)はこちら

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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