フラッシュクラッシュの考え方

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本日はMT4というよりもFX一般のテーマを扱います。
タイトル通りなのですが、複数の方から質問があり、おそらくFXTFのお客様の中でも初心者の方は同様の疑問を持たれるであろうことから、1月3日に起きたフラッシュクラッシュの際の安値はどう考えるべきか、ということについて私の考えることを書きたいと思います。

大原則は取引会社での取引レート

まず、皆さんが疑問に思う最大の点はFX業者によって安値が異なる際の安値の考え方です。これが同じフラッシュクラッシュでもNYダウでしたらNY証券取引所で取引されているため参加者全員の安値は同じです。ところがFXの場合、日々のレンジでさえFX業者によって微妙に異なるわけですから、こうした瞬間安値の場合は、取引会社での安値が大原則です。

FXTFのドル円日足で確認すると以下のようなチャートです。

3日安値は104.815ですから、安値は104.815であってそれ以外のレートではありえません。他の業者で安値がもっと低かろうが高かろうがそれはそれ、自身が取引をしている会社のレートが基準です。

トレンドラインはどうするか

これも疑問に感じるところですね。1本だけスパイク状のローソク足があり、異常に下ヒゲが長い足となっています。これはローソク足だとそう感じるでしょうが、欧米のトレーダーの間ではいまだローソク足よりもバーチャートの方がメジャーです。バーチャートで出すとどうなるでしょう。

こうなると、下ヒゲが長いといった以前の問題で安値であることは違いありません。ですからトレンドラインを引く場合でも104.815の安値からラインを引くことが大原則です。

しかし、トレンドラインというのは1本だけという必要はありませんので、3日安値から引くサポートラインの他に4日安値から引くサポートラインがあっても問題は無いのです。それこそザラバのチャートであれば、同じ安値でも複数の安値が存在し、複数のサポートラインを引くというイメージを浮かべやすいと思います。ためしに先ほどのローソク足に戻って2本のサポートラインを引いてみます。

4日安値から引いたサポートラインの方がしっくりきますね。そのサポートと平行に引いたラインとで構成される上昇チャンネルの中での推移という見方で現状よさそうです。

ただし、フィボナッチリトレースメントのような値幅観測では3日の安値を使うべきであることは付記しておきます。

他の考え方

瞬間安値であっても取引会社でついた安値は安値であるということで、これは業者によって取引レートが異なるFXの宿命と思ってください。また手書き(さすがにエクセルでしょうか)でチャートをつける場合には、インターバンクで合意されたレンジを使うという考え方もありますが、実際にインターバンクで取引をするわけではありませんので、これもあまり気にする必要はありません。

ちなみに私は日頃から2枚のチャートをつけています。ひとつはまさにエクセルとチャートソフトを連動させた自分のチャートです。私の場合東京9時~NY17時という日足チャートですが、これは80年代を経験しているインターバンクディーラーならばピンと来るものです。当時は日銀が公式始値というレートを公表していて、それが午前9時以降に最初に取引されたレートであったのです。

そのため、今でも連続性という観点でNY17時~東京午前9時のオセアニアタイムを無視したチャートをつけている人が意外と多く、その考え方で行くと3日の安値は106.748です。以下の1時間足で示した矢印のレートですね。無視される時間帯はラインマーカーで示した時間です。

もし、このフラッシュクラッシュが東京後場であったならば、無視する時間帯には入りませんし、無視する時間帯があっていいのかという疑問には、日経平均株価でも現物と先物では取引時間が違い、どちらも参考にされているという事実がわかりやすい例であると思います。

結論

ということで、結論としては自分の取引している会社の安値が安値であり、それを基準としつつもラインは複数引いてもよい、ということになるでしょう。

なお、上記の午前9時以降のチャートと24時間レンジに乖離があるようなケースでは、東京9時以降にあらためてそのレートをつけにいくことが多いのです。ギャップ埋めのような感じです。であれば、今回の場合、104.815~106.748という安値ゾーンを再びつけに行く可能性が高いということになります。果たして、この先のドル円はもう一度105円割れを見に行くことになるのでしょうか。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。また、FXTFでは「ライブラリ」機能のサポートは行っておりませんので予めご了承下さい。ご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。

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