「GMMAチャート」鰯と鯨の基本シグナル6パターン解説

GMMAチャートは6本ずつの移動平均線(EMA)で長期の投資家を鯨、短期の投機家を鰯にたとえ、6パターンのトレンドフォローの売買シグナルを視覚的に示すことができるテクニカルチャートです。FXTF MT4に標準搭載され、定型チャートで利用可能。監修:陳満咲杜氏

陳満咲杜氏のオンラインセミナー

「今回紹介するGMMAは、個人投資家には欠かせないツールであると考えています。
個人投資家がGMMAを利用する一番のメリットは、複雑な計算をすることなくビジュアルで視覚的にトレンドを捉えられることです。また、日本の投資家が陥りがちな「逆張り」の癖を矯正するうえでも大変利点があります。今回は、FXTF MT4のGMMAチャートを使ってGMMAトレードの基本についてお話します。」
(陳満咲杜氏)

【セミナー概要】
○GMMAとは / ○GMMAの構成 / ○EMAとは /○FXTF MT4の定型チャート
○海原の流れ(鰯と鯨) / ○ブルの序列・ベアの序列 / ○トレンドの形成、持続や転換
○GMMAのシグナル、鰯食い・トビウオ・キャシャロット
○シグナルの読み方 / ○GMMAトレードの実践

チャート表示方法(PCインストール版)

GMMAチャートは、FXTF MT4では定型チャート「FXTF_GMMA」を使うと簡単にチャートに表示することができるので、定型チャートの利用がおすすめです。

▼定型チャートで表示する方法
チャート上の右クリックメニュー「定型チャート」から、「FXTF_GMMA」を選びます。
GMMA定型チャートを開く

▼個別にインストールする場合
定型チャート「FXTF_GMMA」は、FXTF MT4ではダウンロード時の初期設定の状態から無料で利用可能ですが、マイページから個別にダウンロードすることもできます。

ダウンロード方法は他の定型チャートの説明と同じため、下記関連ページの参照をお願いします。

チャート表示方法(スマホ版MT4)

GMMAは移動平均線の組み合わせですので、MT4スマホアプリ(iPad/iPhone/Android)でも設定が可能です。

スマホアプリでは定型チャートを利用できないため、ひとつひとつ設定する必要があります。スマホアプリでテクニカル指標を設定する方法については、MT4スマホアプリをメインに使用する個人投資家ひろぴー氏の解説記事がおすすめです。

◎MT4スマホアプリの設定方法
スマホ用MT4でテクニカル設定方法①
スマホ用MT4でテクニカル設定方法②
スマホMT4を設定 ※カラー設定等

上記はひろぴー氏執筆のFXTF公式ブログ記事で、移動平均線などをMT4スマホアプリに設定する方法を解説しています。GMMAチャートもこちらを参考に期間等を変えれば設定できます。

GMMAチャートとは

GMMAは、6本ずつの移動平均線(EMA)で長期の投資家を「鯨」(くじら)、短期の投機家を「鰯」(いわし)にたとえ、6パターンのトレンドフォローの売買シグナルを視覚的に示すテクニカルチャートです。

◎GMMAの構成
・短期(鰯)は期間3、5、8、10、12、15のEMA(種別:Exponential、指数移動平均線) 6本
・長期(鯨)は期間30、35、40、45、50、60のEMA(種別:Exponential、指数移動平均線) 6本
※計12本の移動平均線で構成

GMMAチャートの構成
※上昇トレンドのとき、EMAは上から順に3、5、8、10、12、15、30、35、40、45、50、60となる

◎GMMAの特徴
見た目の分かりやすさが最大の特徴です。見た目でトレンドの方向が一瞬で判断でき、エントリーや決済のタイミング、トレードを控える時期もそれぞれ見た目で容易に判断できます。
トレンドフォロー(順張り)のみに有効で、レンジ相場での逆張りには使えません。そのため、日本人がやりがちな逆張りの癖を矯正できる効果もあります。
③週足・日足・4時間足・1時間足とどの時間足でも使えますが、15分足など短い時間足ではダマシが多くなります。

◎GMMAの基本シグナル6パターン
①コバンザメ・シグナル
②鰯食いシグナル
③トビウオ1・シグナル
④トビウオ2・シグナル
⑤キャシャロット1・シグナル
⑥キャシャロット2・シグナル

GMMA(Guppy Multiple Moving Average、グピィーの複合型移動平均線)は、オーストラリアのテクニカルアナリスト、ダリル・グピィー氏が開発したテクニカルチャートです。

※GMMAチャートのシグナルに加え、実際のエントリー・決済の判断には「プライスアクション」を合わせて使うことで、トレードの精度を向上させることが可能です。

メイントレンドの鯨の動きに便乗する「コバンザメ・シグナル」

コバンザメ・シグナルは、「明確かつ継続するトレンド」を鯨(長期EMA)で判断し、その動向にコバンザメのように便乗してトレードする手法で、GMMAの最も基本的なシグナルです。

<シグナルの条件>
①角度
鯨(長期EMA)が45度の角度で右肩上がり(上昇トレンド)または右肩下がり(下降トレンド)。
※角度はきつ過ぎず、緩すぎないこと。

②EMA6本の組の安定的な拡散
鯨(長期EMA)、鰯(短期EMA)とも、それぞれのEMA6本が頻繁に収束・拡散を繰り返さず、安定している。
※特にメイントレンドを示す鯨(長期EMA)が等間隔に拡散していること。

③長期の短期の距離
鯨(長期EMA)と鰯(短期EMA)が一定の距離を保って安定して推移している。

コバンザメ・シグナル

○トレンドが安定して継続することを見極める
コバンザメ・シグナルでは、トレンドが急騰・急落により過熱しトップアウト・底打ちする「トレンドの最後」の値動きとなっているのか、今後も力強く安定してトレンドが継続するのかを判断するために、特にメイントレンドである鯨(長期EMA)に注目してトレンドの安定性・継続性を見極めます。

押し目買い・戻り売りを狙う「鰯食いシグナル」

鰯食いシグナルは、鯨に接近した鰯が餌食にされ鰯が元の方向へ逃げていくように、

メイントレンド(鯨:長期EMA)にスピード調整が発生し短期トレンド(鰯:短期EMA)が長期トレンドに接近するが跳ね返されてメイントレンドが継続する動きを捉え、押し目買い・戻り売りのトレードチャンスを示すシグナルです。

<シグナルの条件>
①メイントレンドが安定
鯨(長期EMA)内のEMA6本の序列が正しく、間隔が拡散して推移している。

②メイントレンドのスピード調整
鰯(短期EMA)が鯨(長期EMA)に接近するが、跳ね返されて元のメイントレンドの方向に戻る。

鰯食いシグナル

○ダマシのシグナルを回避する
メイントレンドがはっきりしない場合、鰯食いはダマシとなり短期と長期が逆転しトレンド転換の新たなシグナルを出す可能性が高くなるため、鰯食いシグナルではメイントレンドが安定していることを慎重に確認することが大前提です。

トレードのタイミング

○エントリータイミング
①鰯(短期EMA)が鯨(長期EMA)に接近したが、跳ね返されて元のメイントレンドの方向に戻る。
②短期EMAと長期EMAの距離が拡大し、短期組内のEMAの間隔が拡大
⇒新規エントリー

○決済タイミング
・鰯(短期EMA)と鯨(長期EMA)の距離が収縮
・短期組内のEMA同士の間隔が縮小し、序列が乱れる
・価格が短期EMA(期間:15)をブレイクする

⇒いずれかの条件で決済(利益確定)

鰯食いエントリー

トレンドのV字転換を狙う「トビウオ1」「キャシャロット1」

コバンザメ・シグナルと鰯食いシグナルが安定して継続するトレンドをフォローする順張りの戦略であるのに対して、「トビウオ・シグナル」「キャシャロット・シグナル」はトレンド転換を狙ったシグナルです。

「トビウオ1・シグナル」は、下降トレンドから上昇トレンドへV字にトレンド転換するときを狙ったシグナルで、「キャシャロット1・シグナル」は、上昇トレンドから下降トレンドへV字にトレンド転換するときを狙ったシグナルです。

キャシャロット(Cachalot)は、マッコウクジラの英語名称です。トビウオはその跳ねるイメージから上昇トレンドへの発展を示し、キャシャロット(マッコウクジラ)は潜行が得意なイメージから、下降トレンドへの発展を表した名称です。

トレードのタイミング

「キャシャロット1・シグナル」(上昇から下降へのV字トレンド転換)を例に紹介します。

○エントリータイミング
①短期組内のEMA同士の間隔が縮小し、序列が逆転する。
②長期組内のEMA同士の間隔が縮小し、並行に推移しはじめる。
③鰯(短期EMA)が鯨(長期EMA)に接近し、クロスする⇒エントリー
※短期組・長期組内のEMA同士の間隔が拡散し、
鰯(短期EMA)と鯨(長期EMA)の距離が離れていく傾向も、トレンドの転換を推進する。

キャシャロット1シグナル

○決済タイミング
・鰯(短期EMA)と鯨(長期EMA)の距離が収縮
・短期組内のEMA同士の間隔が縮小し、序列が乱れる
・価格が短期EMA(期間:15)をブレイクする

⇒いずれかの条件で決済(利益確定)

持ち合いからのトレンド発生を狙う「トビウオ2」「キャシャロット2」

「トビウオ1・シグナル」「キャシャロット1・シグナル」が、トレンドのV字転換を狙ったシグナルであるのに対して、「トビウオ2・シグナル」「キャシャロット2・シグナル」は、持ち合い相場から上昇・下降トレンドに発展するときを狙ったシグナルです。

「トビウオ2・シグナル」は、持ち合い相場から上昇トレンドに発展するときを狙ったシグナルで、「キャシャロット2・シグナル」は、持ち合い相場から下降トレンドに発展するときを狙ったシグナルです。

トレードタイミング

トビウオ2・シグナルを例に説明します。

○エントリータイミング
①鯨(長期EMA)が一本の線のような状態=トレンドレスの状態が長く続いている。
②短期組内のEMAの序列が逆転しはじめる。
③鰯(短期EMA)が鯨(長期EMA)クロスし、短期組内のEMA同士の間隔が拡散していく⇒エントリー

※単にクロスの発生だけでなく、EMAの拡散をチェックすることで、トレンド発生の強さ(モメンタム)を確認してからエントリーする点がポイントです。

トビウオ2シグナル

○決済タイミング
・鰯(短期EMA)と鯨(長期EMA)の距離が収縮
・短期組内のEMA同士の間隔が縮小し、序列が乱れる
・価格が短期EMA(期間:15)をブレイクする

⇒いずれかの条件で決済(利益確定)
※図解については、上記キャシャロット1・シグナル等を参照。

【監修】陳満咲杜氏プロフィール

陳満咲杜 陳 満咲杜(ちん まさと)
(株)陳アソシエイツ代表取締役
大学時代より株投資を開始。中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積む。GCAエフエックスバンク・マネージングディレクター、イーストヒルジャパン・ チーフアナリストを経て独立。

日本、中国、台湾地域をカバーした執筆、講演、情報サービス、投資家教育などの活動に取り組んでいる。ザイFX!コラム二ストとして2009年から執筆。4年超にわたって放送された「陳満咲杜のFXトレンドの真実」(ラジオNIKKEI)は好評を博す。FXスクールジャパン(fxschool.jp)主宰。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
著書は『勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由』『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』『FXプライスアクション成功の真実』『FX最強チャートGMMAの真実』など多数。

陳満咲杜氏のサイト:
・陳満咲杜Twitter:https://twitter.com/chinmasato
・陳満咲杜オフィシャルサイト:陳アソシエイツ
・ザイFXコラム:陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」(毎週金曜日更新)

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